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出版事業―学術会議叢書12

学術会議叢書12
『学術会議叢書』は、今日的なテーマについて、日本学術会議および委員会主催の公開シンポジウムや講演会などの記録をもとに、関連資料・解説を加え、分かりやすく編集しました。(A5判)


学術会議叢書12
どこまで進んだ男女共同参画
2006年9月発行,A5,250頁, \1,800+消費税
   

世界的に男女共同参画が推進されている中、わが国の動きはどうなのか。
学界、産業界や行政の専門家が現状を分析しながら課題と展望を探る。


目次
発刊にあたって (p.2-3) 日本学術会議会長 黒川 清
はじめに (p.4-5) 日本学術会議第3部会員
中部大学学監
後藤俊夫
 『学術の動向』2005年4月号特集載録
どこまで進んだ男女共同参画  
公開講演会「どこまで進んだ男女共同参画」の概要 (p.11-22)
・開催までの経緯
・開催の趣旨
・実施内容
・集会宣言
中部大学学監
日本女子大学理学研究科委員長
後藤俊夫
小舘香椎子
科学技術分野における男女共同参画−現状と課題 (p.23-35)
・男女共同参画社会基本法の五つの基本理念
・女性研究者の現状
・ポジティブ・アクション
・研究者の子育て支援
・科学技術分野の男女共同参画の実現に向けて
元内閣府男女共同参画局長 名取はにわ
未来をひらく力 (p.37-44)
・21世紀の行く手にあるもの、世界と科学
・日本の未来
・大学の活性化
・大学の創造性を担う人材
・対策として
・女性研究者の姿勢
大学評価・学位授与機構
元文部科学大臣
遠山敦子
日本の社会と女性科学者 (p.45-55)
・国連指標の比較
・ルネッサンス時代の女性科学者
・20世紀の女性科学者
・日本の女性科学者の歴史
・女性科学者と社会
・日本社会固有の課題
日本学術会議会長 黒川 清
理工系実験系分野での女性の活躍のために (p.57-68)
・人材のグローバルな競争が始まっている
・日本の現状
・理数系における女性の能力
・女性研究者の進出を阻むもの−教育段階で
・女性研究者の進出を阻むもの
 −女性研究者のキャリアパスとM字型カーブ
・女性研究者のキャリアパスのための提案
東京大学大学院統合文化研究科教授 黒田玲子
理系研究者の生活構造−ワーク・アンド・ライフ・バランスの視点から (p.69-81)
・「仕事以外の時間はすべて余暇」?
・ワーク・アンド・ライフ・バランスという視点
・理系研究者の生活時間
 −調査報告書「21世紀の多様化する科学技術研究
  者の理想像
  −男女共同参画のために」の分析から
首都大学東京都市教養学部教授 江原由美子
法学分野の男女共同参画−課題と取り組み (p.83-93)
・男女共同参画社会とジェンダー・バイアス
・男女共同参画の現状と学術分野の課題
・法学分野での三つの取り組み
・まとめ−連携にむけて
東北大学大学院法学研究科教授 辻村みよ子
科学技術分野における男女共同参画の意義
−大学教員から市長になった経験を通して
(p.95-103)
・自治体行政における女性の現状
・自治体の行政課題解決における科学技術の必要性
東京都三鷹市長 清原慶子
一般企業における男女共同参画社会の実態
(p.105-113)
・男女共同参画社会とは
・企業の男女共同参画は進んだか
・IT社会と女性
NECソフト(株)執行役員 内海房子
快適活動へのいくつかの試み (p.115-127)
・若手研究者の働き場所
・電子情報通信学会における試み
・日本学術振興会の試み
・これから可能な方策
日本学術振興会理事
日本学術振興会総務部長
伊賀健一
久保真季
科学技術分野における男女共同参画−アンケート調査の結果から (p.129-138)
・アンケート調査の概要
・アンケート結果の概要
  女性比率と既婚率、
  子供の数/男女の処遇差/仕事時間
東京大学助教授
科学技術振興機構研究成果活用プラザ  石川コーディネートスタッフ
東京大学産学官連携研究員
近藤高志

国岡由紀

辻 佳子
若手・女性研究者の研究環境 (p.139-146)
・若手世代の男女共同参画の問題点
・問題の解決方法と提言
・若手へのメッセージ
日本学術振興会理事
電気通信大学電子工学科助教授
伊賀健一
中村 淳
『学術の動向』2006年3月号特集載録
男女共同参画の一層の推進に向けて
女性科学者の挑戦 (p.149-155)
・新生日本学術会議、20%が女性会員
・女性と男性は生物学的に違う
・「Japan as Number One」男性社会の崩壊
・組織人間「男」はつらい
・女性の社会進出指標
・女性活用政策、目標と手段
・大学と女性トップ
日本学術会議会長 黒川 清
学術研究における男女共同参画への歩み
(p.157-170)
・学術を担う人々をめぐる問題への取り組み
・学術の世界についての初のジェンダー統計
・学術研究におけるジェンダー視点をめぐる課題
・女性研究者の業績調査
・残された課題
 −研究職の確保・就職における女性−
文京学院大学大学院教授 柏木惠子
男女共同参画社会の実現を目指して (p.171-180)
・男女共同参画社会とは
・男女共同参画基本計画(第2次)について
・積極的改善措置(ポジティブ・アクション)
・科学技術分野における取組
・社会的性別(ジェンダー)について
内閣府特命担当大臣
 (少子化・男女共同参画)
猪口邦子
学術分野の男女共同参画のために−日本学術会議の取組みと諸課題 (p.181-192)
・学術分野の男女共同参画と性別役割分業観
・学術分野のポジティヴ・アクション
・日本学術会議の課題について
東北大学大学院法学研究科教授 辻村みよ子
男女共同参画によせて (p.193-202)
・のびのび育った少女時代
・身を以て体験した差別
・フェミニズムと文化人類学
・伝統的社会のジェンダー役割分担
・サモア社会のジェンダー役割分担とフェミニズム
法政大学経済学部教授 山本眞鳥
男女共同参画が日本の未来を開く−社会的排除を超えて− (p.203-214)
・社会的排除/包摂というアプローチ
・生活保障システムの「型」と社会的排除
・日本における社会的排除
・「男性稼ぎ主」型から脱却を
東京大学社会学研究所教授 大沢真理
学術研究における男女共同参画社会への期待
(p.215-222)
・アメリカ音響学会の女性会員支援
・平等な権利に伴う平等な責務
大阪大学大学院人間科学研究科教授 桑野園子
一見地味な研究にももっと光を (p.223-232)
・はじめに(新会員になって)
・科学技術について
・植物固体の研究
東京大学大学院農学生命科学研究科教授 中西友子
日本学術会議の新たな一歩−女性会員への期待
(p.233-239)
・理系分野における近年の男女共同参画活動
・今後の男女共同参画活動
・女性会員への期待
中部大学学監 後藤俊夫
真の科学技術創造立国実現に向けた男女共同参画への期待 (p.241-245)
・第3期科学技術基本計画
・女性研究者の活躍促進に向けて
・会員全員が同じ認識をもって実行
日本学術会議第3部会員 柘植綾夫
おわりに (p.246-249) 日本学術会議第1部会員 浅倉むつ子

*演者・執筆者の所属等は原則として2006年9月5日現在のものです。
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