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発刊にあたって (p.2-5) | 黒川 清 |
はじめに (p.6-11) | 久保田弘敏 |
目次 (p.12-13) | |
公開講演会 科学におけるミスコンダクトの現状と対応策 −科学者コミュニティの自律に向けて− |
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【開会挨拶および基調講演】 科学者倫理と自律した科学者コミュニティの確立 (p.17-29) ・日本に特異な問題はないか ・失敗をどこまで許容するか ・ピアレビューの透明性を確保できるか ・情報技術の進展による変化 ・ポスドクは「よそ」に出そう |
黒川 清 |
【講演】 日本学術会議の取り組み (p.31-44) ・なぜミスコンダクト問題を取り上げるのか ・典型的な事例を調査 ・科学上のミスコンダクトの特徴 ・マスメディアの役割 ・第18期の提言の要点と第19期の取り組み わが国の学協会の取り組みに関する調査結果の分析 (p.45-63) ・倫理綱領とプロフェッショナル・オートノミーは表裏の関係 ・倫理綱領をもつ学会は少ない ・ミスコンダクトが問題になった学会 ・倫理綱領の様式 ・調査結果の総括 |
御園生 誠 佐藤 学 |
【各分野におけるミスコンダクトの事例と対策】 人文学におけるモノ資料の真贋 (p.65-73) ・モノ資料の特徴 ・旧石器発掘捏造事件の性質 ・倫理規定の制定を目指し作業中 理学における事例 −シェーンの事件から (p.75-87) ・物理学ではミスコンダクトが起こりにくかった ・シェーンの事件の概要 ・シェーンの事件が提起した問題 ・ミスコンダクト対策 医学研究における日米の事例と対応策 (p.89-103) ・アメリカの対応策の経緯 ・標準的な審査手順 ・日本の実情 ・倫理綱領の制定が必要 外国の視点から見た製造業の枠組み (要旨) (p.105-107) |
藤本 強 池内 了 角田文男 ヴィルフリート・ポート |
【講演】 科学者のミスコンダクトの概念的フレームワークと組織的審査体制の確立(p.109-131) ・ミスコンダクトの範囲 ・組織の「上下関係」と組織成員の「相互関係」 ・個人的内因性要因に基づくミスコンダクト ・科学者の人権・自由とミスコンダクト ・ミスコンダクトの効率的・組織的審査体制の確立 諸外国における組織的な審査体制 (p.133-144) ・政府機関または大学・研究機関が対応 諸外国の審査体制 (アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、デンマーク、 ノルウェー、スウェーデン、中国) |
武田隆二 久保田弘敏 |
【パネル討論 話題提供】 科学の自律、理性と寛容で (p.146-157) ・メディアは変わることができるか ・不祥事の報道の仕方 ・「良心的誤り」と捏造・偽造・盗用 ・ミスコンダクトへの対応 ・内部調査って、難しい |
尾関 章 |
【パネル討論】 対策、申し立ての審理と裁定の手順、組織的審査体制のありかた(p.145,p.158-177) ・内部基準が通用しなくなった ・プロとアマの境界がなくなったことによる問題 ・法的にどう規律できるか ・市民から信頼される科学者になれるか ・日本に適した対応策を ・どんな処罰規定を設けるか ・なぜアメリカの動きが日本に入らないのか ・公的チェック機関が必要ではないか |
[司会] (独)製品評価技術基盤機構理事長 御園生誠 [パネリスト] 東京大学大学院教育学研究科長 佐藤学 國學院大學文学部教授 藤本強 龍谷大学大学院法務研究科教授 森英樹 総合研究大学院大学先導科学研究科教授 池内了 岩手医科大学名誉教授 角田文男 |
【閉会挨拶】 閉会挨拶 (p.179-182) |
森 英樹 |
【資料】 1. わが国学協会の取り組みに関する調査結果 (調査:2004年6月現在)(p.183-187) 2. アメリカと中国における科学上のミスコンダクト審査体制 (p.188-195) 3. 英国におけるミスコンダクト防止策と処理手続き (p.196-198) |
佐藤 学 角田文男 御園生 誠 |
『学術の動向』2006年8月号特集載録 「科学上のミスコンダクト」座談会 (p.199-231) ・科学のミスコンダクトと社会の関心 ・医学・医療分野では研究・教育体制が不十分 ・日本機械学会で倫理規定を策定 ・検証しないまま発表する傾向 ・日本学術会議のこれまでの取り組み ・公開講演会などの成果 ・自己管理の組織が不可欠 ・専門家集団としての自律が必要 ・「科学者の行動規範検討委員会」設置 ・教育体制の改革が必要 ・学協会の役割が大きい ・基本は専門職を育成する教育 |
[巻頭言] 早稲田大学大学院法務研究科教授 浅倉むつ子 [出席者] (司会) (独)製品評価技術基盤機構理事長 御園生 誠 東邦大学医療センター大森病院病院長付 常勤顧問 鈴木莊太郎 東京大学大学院工学系研究科教授 笠木伸英 [誌上参加] 東海大学総合科学技術研究所教授 久保田弘敏 |
科学者の行動規範(暫定版) (4頁) | 日本学術会議 |
あとがきにかえて ミスコンダクトの過去, 現在, 未来 (p.234-235) |
御園生 誠 |