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発刊にあたって(p.2-3) | 三井恒夫 |
目次(p.4-5) | |
はじめに(p.6-8) | 冨浦 梓 |
第1部 エネルギー学を考える−日本学術会議主催公開講演会載録− | |
学問領域としての「エネルギー学」(p.11-28) ・「学」とは何か? ・対象を単純化するニュートン型構造 ・学問領域として認知されるための必須条件 ・求められる俯瞰的な視点 ・知識の発生と体系化の過程 ・エネルギー学は、循環系を意識した理論体系 ・生命体と言語系という二大循環系 ・循環系を欠く場合の脆弱さ ・エネルギーを利用した結果は、エネルギー学ではない ・ニュートン力学とは異なるエネルギー学 ・地球環境の中に人間を含めて考える |
吉川弘之 |
人それぞれのエネルギー考(p.29-36) ・家庭での電力消費量を知っていますか? ・夢の島のゴミが宝の島になるかも |
大橋秀雄 |
エネルギーの本来の意味は「生きる力」「精神力」(p.37-50) ・メタテクニカ(metatechnica)という言葉 ・テクニカの離人化、属人化の展開 ・オストヴァルドのエネルギー学 ・エネルギーの言葉の由来、エネルゲイア(energeia−ギリシア語)とは ・人間の精神面におけるエネルギーも重要 |
今道友信 |
エネルギー学に社会・行動科学はどう貢献できるか(p.51-67) ・エネルギー学をメタサイエンスとして捉える ・計算されたリスクと知覚されたリスクの差 ・原子力開発に対する心理的論理 ・重要なリスク・コミュニケーション ・安全保障という視点からの危機管理意識を ・四つの「E」のバランスをいかにとるか |
田中靖政 |
原子力エネルギーと人間・文化を考える(p.69-78) ・プロメテウスの刑罰 ・日本人の核意識は幼稚園児なみだった ・安全ではないが必要な原子力発電 ・人間の救いは道徳性の開発 |
佐藤欣子 |
“汎学術的学問:Pan Academic Study”としての「エネルギー学」(p.79-91) ・人類の智が明確になる21世紀 ・学問には「当然」と「思いがけない」の発展がある ・理学からみた時・空の世界 ・エネルギーの変換ネットワークを一つのシステムに俯瞰 ・エネルギー学の大きなメリット |
和田昭允 |
パネルディスカッション エネルギー学をどう構築していくか (p.93-101) ・1000年かけて新しいエネルギーの探求を ・安全基準と説明責任を詰めていくべき ・ライフスタイルの転換を考えたエネルギー学に ・難しいエネルギー学の展開 |
[司会] 日本学術会議第17期第5部幹事 冨浦 梓 [パネリスト](発言順) 哲学美学比較研究国際センター所長 今道友信 学習院大学教授 田中靖政 中央大学文学部教授 吉田民人 東京大学新領域創成科学研究科教授 山地憲治 |
おわりに −エネルギー学の中心は人間(p.102-103) |
三井恒夫 |
第2部 資料編 −日本学術会議第17期 社会・産業・エネルギー研究連絡委員会報告− | |
「21世紀を展望したエネルギーに係る研究開発・教育について」平成11年2月22日(p.106-125) | |
エネルギー研究開発総合戦略の確立について 平成12年3月27日(p.126-155) | |
「エネルギー学」の確立を目指して 平成12年6月26日 (p.156-173) |