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発刊にあたって(p.4-5) | 吉川弘之 |
はじめに −「DNAから宇宙まで」の視点(p.6-7) |
跡見順子 |
宇宙体験記 国際宇宙ステーションの組立に参加 (p.9-28) ・いよいよ宇宙へ飛び立つ ・宇宙ステーションに到着 ・ロボットアームで「Z1トラス」を取り付ける ・船外活動のクルーへの協力 ・「PMA-3」の取り付けにも成功 ・さようなら、宇宙ステーション ・無事、地球に帰還できた ・地球と宇宙の体の変化 ・日本のモジュールも早く組み立てたい |
若田光一 |
第1部 宇宙での植物と人間 | |
メダカも上下を見分けている?(p.31-38) ・宇宙酔いしないメダカは視力がよい ・メダカは光で上下を見分けられる ・世界で初めて宇宙生まれのメダカ誕生 |
井尻憲一 |
宇宙で植物はまっすぐ伸びるだろうか(p.39-50) ・植物も生きるために動いている ・植物は光や水や支柱にも応答して動く ・植物は宇宙でまっすぐ伸びるか? ・植物には重力を感知する細胞がある ・キュウリの宇宙実験でわかったこと |
高橋秀幸 |
しだれ桜は宇宙でしだれるのだろうか(p.51-58) ・しだれ桜は突然変異で生まれた ・肥大成長組織が弱くて枝が支えられない ・ジベレリンを与えたら、しだれなかった! ・しだれ桜にも重力感受にかかわるデンプン粒がある ・宇宙では立性としだれ性の区別がない? |
中村輝子 |
人間が立つこと 〜ストレッチと重力〜(p.59-78) ・ストレッチは体を活性化させる秘訣 ・ストレッチでヒラメ筋の萎縮が防げる ・「ストレスタンパク質」は、弱ったタンパク質を助け、ケアする ・正義の味方の名は「αB-クリスタリン」 ・クリスタリンはタンパク質に寄り添って存在する |
跡見順子 |
スポーツは重力との戦い(p.79-90) ・マイケル・ジョーダンのジャンプは空中に2秒間いる? ・走高飛の地面反力は体重の10倍以上 ・筋と腱の特性を知ろう |
深代千之 |
第2部 宇宙で生きるには? 元気に生きるには? | |
無重力空間で活動するために(p.93-106) ・無重力はどんな時に起こる? ・無重力状態では何が起こる? ・宇宙飛行士は何をする? |
原田 力 |
宇宙滞在が筋に与える影響(p.107-112) ・宇宙では1日1%筋肉量が落ちる ・1日5〜10分のトレーニングで筋肉の萎縮が防げた ・加齢対策は筋肉貯金をふやすこと |
福永哲夫 |
陸に上がったサメが生きるには?(p.113-128) ・重力を無視して生命科学は語れない ・ネコザメが進化して哺乳動物になった ・進化の第二革命の上陸劇の過程を観察してみると |
西原克成 |
第3部 宇宙での生命の誕生と 運動・行動を見る(p.117-143) | |
単細胞のゾウリムシは重力を感じるか(p.131-142) ・重力の受容装置は見当たらないけれど ・ゾウリムシは負の重力走性をもつ ・ゾウリムシは、重力に反応して泳ぐ方向を変えている ・ゾウリムシは重力のはたらく方向とは逆に動く ・重力を「感じて」方向を変えるのか ・遊泳軌跡に与える重力の影響 ・ゾウリムシは重力の方向がわかるか |
村上 彰 |
ニハイチュウも泳ぐ、繊毛で泳ぐ、精子も泳ぐ(p.143-154) ・細胞レベルでの重力感知の研究が必要 ・重力感知実験に最適なニハイチュウの幼生 ・ニハイチュウの滴虫型幼生には正の重力走性がある ・精子の泳ぎに重力は関係するか? ・フグに寄生するエラムシも重力感知する |
奥野 誠 |
宇宙でカエルは考える(p.155-168) ・ニホンアマガエル、宇宙旅行へ ・カエルも宇宙酔いをした? ・カエルの種類による生活の違い ・カエルには重力のセンサー:耳石がある ・なぜカエルは宇宙酔いをするのか? |
山下雅道 |
細胞は重力を感じて動く 〜水の中の重力は地上の6分の1?〜(p.169-182) ・細胞は驚くほど活発に動いている ・重力環境による細胞への影響は? ・水棲動物と陸棲動物では重力の影響が違う ・福岡ドームを例にあげると ・重力を感じるのは単独の細胞だけだった |
田中幹人 |
生物は宇宙でどのように適応するか(p.183-196) ・初期発生はヒトもカエルも同じ ・「形態形成運動」で神経や器官ができる ・試験管の中であらゆる臓器がつくれる ・マウスやヒトのES細胞での臓器形成と今後の展開 ・宇宙にいくと卵割方式が同じになる ・宇宙帰りのイモリは耳石が大きくなる |
浅島 誠 |
宇宙と生命 〜宇宙から生まれた生命〜(p.197-211) ・化石から生命の起源をさぐる〜不可知論? ・ETはいるのか?〜宇宙大探索の話 ・宇宙のことがはっきりわかってきた ・“生命の起源は宇宙にあり”だろうか? ・地球の命の源は海底にあり、だろうか? ・生物の血液にもいろいろある ・隕石の環境汚染に要注意! ・彗星の氷が宇宙から生命の源やバクテリアを運んできた? ・多分野、広領域、超領域で生命の起源を探りたい |
濱田隆士 |
おわりに(p.212-213) | 跡見順子 山下雅道 |