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発刊にあたって (p.4-5) | 黒川 清 |
日本学術会議主催公開講演会載録 第1部 食の安全と安心をめざして |
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今なぜ安全・安心か(p.9-18) ・食の安全問題 ・なぜ‘安全’と‘安心’か ・安全、安心を獲得するために −企業における品質・安全管理 −行政の問題 −報道 −日本学術会議の役割 |
久米 均 |
食品安全委員会のこれまでの歩みとこれからの取り組み(p.19-31) ・流通の広域化、グローバル化で危害要因も複雑で 多様に ・リスク分析手法を取り入れた食品安全基本法が制定 される ・中立・公正な評価を行うための食品安全委員会が発足 ・食卓の安全を守る基本は関係者との緊密なコミュニ ケーション ・評価のプロセスを知ってもらうためリスク評価情報は 一般公開中 |
寺田雅昭 |
消費者が期待する食の安心・安全(p.33-46) ・食品安全委員会の役割発揮に期待 ・食品の安全をめぐって起きたこと、もたらされたもの ・不安とその要因は時代とともに変遷する ・消費者はなぜ「何となく不安」なのか ・情報の正しい選択と理解を進める事が大事 ・食品の安全に関して多くの科学者の参画を |
小沢理恵子 |
リスク情報とマスメディア(p.47-57) ・リスク情報の報道で問われるマスメディアの姿勢 ・個人が感じる印象での報道の評価は難しい ・不安ニュースの優先は、受け手もそれを求めている ・ニュース価値は、リスクの大きさに比例しない ・リスクの位置づけが明確な報道は、無用な不安を 減らす ・マスメディアを、情報交換できるフォーラムの場に |
村上紀子 |
食中毒の実態と新しい観点からの予防を考える(p.59-68) ・これも食中毒? 広範な食中毒の実態 ・衛生環境が整った現代でも食中毒が減らないわけは ・ブドウ球菌、サルモネラ菌に加え新しいウィルスも 食中毒の原因に ・不利な環境下で生き延びる菌の性質を知って対策を |
小林宏行 |
安全・安心と科学者の役割(p.69-76) ・誤ったリスク感覚 ・理性と感情で違う判断 ・不安をなくす情報 |
唐木英明 |
パネルディスカッション 第2部 食品の安全・安心をどう考えるか(p.77-87) |
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・情報発信予定と受信側の科学的無理解 ・経営面ではアナログ部分の安心保証を ・手法の違う方法を組み合わせて効果的な政策を ・民間の自主性と政府規制のバランスを ・食は6億年の歴史をもつ問題。教育が重要 ・消費者とのリスクコミュニケーションを重視 |
[コメンテーター](50音順) 日本生活協同組合連合会くらしと商品研究室長 小沢理恵子 日本学術会議第5部会員・中央大学理工学部教授 久米 均 日本学術会議第7部会員・杏林大学医学部長 小林宏行 農林水産大臣官房参事官 齋藤 登 食品安全委員会委員長 寺口雅昭 厚生労働大臣官房参事官 外口 崇 日本学術会議第3部会員・大阪工業大学工学部教授 能勢豊一 日本学術会議第2部会員・法政大学法科大学院教授 浜川 清 日本学術会議第4部会員・慶応義塾大学理工学部教授 星 元紀 日本学術会議第1部会員・お茶の水女子大学長 本田和子 女子栄養大学教授 村上紀子 [司会] 日本学術会議第6部会員・東京大学名誉教授 唐木英明 |
『学術の動向』(2003年11月号)特集載録 第3部 食の安全と安心 |
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食の安全性の確保に向けて −新たな食品安全行政の展開と食品安全委員会− (p.91-98) ・食を取り巻く状況 ・食品安全基本法の概要 ・食品安全委員会の活動について ・さらなる食品の安全性の確保に向けて |
寺田雅昭 |
食品の安全確保で日本学術会議に望むこと (p.99-106) ・生協について ・今日の食品安全問題 ・現在の食品安全行政の問題点 ・食品安全基本法の制定、食品衛生法等の改正と今後 の課題 ・日本学術会議への期待 |
石川 廣 |
牛海綿状脳症(BSE)と食の安全 (p.107-116) ・BSEの歴史的背景と現状 ・食に対する不安と行政的対策 ・感染動物の危険部位の決定と安全対策 ・食肉・乳製品の安全性 ・今後の安全と安心対策 |
小澤義博 |
食品表示制度と安全規制のシステム (p.117-122) ・安全の確保、適正な表示、不正取引防止の3要素が 欠かせない ・リスク分析による正確な評価と適切な措置 ・独立性・科学的中立性・公開性を明確に |
浜川 清 |
食品に関する安全・安心と科学教育 (p.123-127) ・ヒトが抱える食問題の深刻さ ・深刻な若年層の科学離れ ・科学教育の充実を |
星 元紀 |
食品の安全確保とリスクコミュニケーション −第18期特別委員会の活動で感じたこと− (p.129-135) ・リスクコミュニケーションの大切さと難しさ ・米国の現状を視察して ・日本学術会議の果たすべき役割 |
安部明廣 |
食の安全・安心問題 −何が、どうして問題なのか− (p.137-149) ・食の安全・安心とは ・食不安の社会的背景 ・不安を感じやすい気質と個人主義的傾向 ・食品の虚偽表示 ・リサイクルシステムの欠陥 ・グローバル化した食の安全問題 ・フード・マイレージ ・食品事故に対する海外からの批判 ・科学技術基本計画と食の安全性 |
安本教傅 |
食の「安全」と「安心」のために (p.151-160) ・BSEパニック ・「安全」でも「安心」ではない? ・「自然」や「天然」は安心、「化学」や「人工」は 危険? ・「危ない」情報は正しいか? ・嫌なものは嫌! ・それではどうするのか? |
唐木英明 |
健康食品の安全性 (p.161-180) ・通常の食品と健康食品 ・プロバイオティクスとプレバイオティクス ・薬用植物等に由来する健康食品 ・多種成分を含有する健康食品 ・健康食品の有効性、品質 ・健康食品そのものの安全性 ・発生機序からみた、健康食品の潜在的健康障害 ・健康食品摂取前の安全性 ・健康食品のリスクコミュニケーション |
田中平三 |
「安心」の確保のために −おわりの言葉に代えて− (p.182-187) ・BSE問題の経緯 ・本当の安心を得るために |
唐木英明 |